K-1女子フライ級王者KANA(29)が25日、東京・代々木第2体育館でスーリ・マンフレディ(34=フランス)と初防衛戦を行う。K-1初の女子大会「RING OF VENUS」(日刊スポーツ新聞社後援)で対戦。24日には都内で前日計量と会見を行った。

KANAはリミットの52キロで計量をパス。会見では「この日に向けてばっちり調整できた。全てにおいて明日は勝負の日。しっかり勝つ」とK-1女子の顔として決意を新たにした。この大会では相手との勝負に加え、世間との勝負にも挑む。「女子の試合だけで組まれているので、全試合判定で終わるかもしれないし、(そうなったら)K-1女子大会は明日が最後になるかもしれない。また見たいと思ってもらうように戦う」。そのために判定勝ちはあってはならない。未来を背負ってリングに上がる覚悟だ。「100%KO決着。倒して終わります」と気合を入れた。

マンフレディは51・9キロでパスすると写真撮影で厳しい表情見せた。タイ在住でWBCムエタイの世界ランキングも上位。素手で戦うミャンマーの格闘技、ラウェイでは、女子バンタム級のベルトも保持している。普段はボクシングに重点を置いているが、「今回はキック寄りの練習をしてきた」。KANAのファイトスタイルも研究済みで「チャンスを待って、KOを狙う」と王座奪取を誓った。

〇…Krush女子アトム級王者菅原が最軽量でK-1初代同級王座決定トーナメント制覇を狙う。リミットは45キロだが、出場4選手で1番軽い44・5キロでパス。「思ったより(体重が)なかった。ただ明日勝つためにやることはやってきた」と気合。メインで同門のK-1女子フライ級王者KANAが初防衛戦を控えており「KANAさんと最高の夜に」と笑顔をみせた。