元サッカー日本代表FWカズの次男で総合格闘家の三浦孝太(20)が、次世代スターの自覚を胸に2戦目に臨む。RIZIN37大会(7月31日、さいたまスーパーアリーナ)の対戦カードが24日発表され、フェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)と66キロ契約体重3分3回で対戦する。大きな注目を集めた19日の那須川天心-武尊戦で、格闘技熱は最高潮。都内で会見した三浦は、自ら次のスターへと駆けあがるための一戦に設定した。

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キック界の2大スターによる注目カード、那須川-武尊戦が19日に終了した。格闘技への関心の高さを実感する三浦は言った。「2人の、みんなに望まれているようなカードが終わり、ここからが本当の新しいスタートになる。次のスターに自分がなれるように。目の前の試合に集中して勝っていければいい」。会見では白いファッションで統一し、爽快感があふれた。次世代スターとしての自覚、決意の表れだった。

三浦は大みそかのRIZIN33大会で、元ホストのYUSHIにサッカーボールキックを決め、1回TKO勝ち。衝撃のデビューを飾った。コロナ禍でなければ、対戦するはずだったのが今回のマソーニ。5月5日のRIZINランドマーク3大会でも組まれたが、自身が4月の練習中に首を負傷。首ヘルニアで全治1カ月と診断され、今大会にスライドした。三度目の正直でようやく実現するカードとなる。首の痛みは癒え、5月上旬には練習を再開している。

マソーニは、9勝中4勝が一本勝ちと寝技が得意なファイター。三浦は「この7カ月間、対戦相手(マソーニ)を見据えて練習してきた。倒すのに必要なものは全体的にグレードアップしている」とし、「寝技は想定しているが、最後はサッカーボールキックで仕留められるような流れをつくりたい」とイメージした。

父は試合のために観戦しないものの「場所は違いますが、一緒に頑張れれば」。リハビリ中にアドバイスしてくれた父のためにも、必勝を胸にデビュー2戦目に備える。【藤中栄二】