K-1女子フライ級王者KANA(29)が26日、勝ってかぶとの緒を締めた。初防衛を果たしたK-1初の女子大会「RING OF VENUS」(東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)の一夜明けのこの日、都内で会見。改めてK-1女子の先頭に立つ覚悟を見せた。

メインイベントで、強豪スーリ・マンフレディ(34=フランス)から1回に2度のダウンを奪うと、3回2分26秒、狙っていたハイキックでKO勝利を飾った。直前のK-1初代女子アトム級王座決定トーナメント決勝で、同門の後輩、菅原美優が負けた。「隣で大号泣していたが、それもエネルギーに変えた」。

この日の会見では「最高の形のKOで大会を締められてホッとしている」と安堵(あんど)の笑顔を見せながらも「高いチケットを買って来てくれる試合は、まだ大会としてできていない」と反省した。今後について「代々木第2体育館を満員にできるくらいに盛り上げるのがK-1女子の目標」と宣言した。

女子世界最強と言われるアニッサ・メクセン(34=フランス)との対戦も思い描く。「以前、プーケットでスパーリングして、ボコボコにされた。同じ階級にこんなに強い選手がいるんだと思い知った」。K-1最強と真に言えるようになるには越えなければならないと自覚している。「自分はまだまだ最強じゃないが、K-1チャンピオンとして最強を証明したい。K-1女子のスタートは昨日。これを目指す人が増えてくると思うが、まだまだ自分が先頭に立つ」とKANAは目を輝かせながら意気込んだ。