プロボクシング日本ライトフライ級王者岩田翔吉(26=帝拳)が3冠獲得をステップに世界戦へ王手をかける。2日、東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦も兼ね、東洋太平洋同級王者堀川謙一(42=三迫)との王座統一戦に臨む。

1日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席。リミット48.9キロよりも300グラム少ない48.6キロでクリアした堀川に対し、100グラム少ない48.8キロでパスした。

計量クリア後、3本のベルトをみつめた岩田は「かなり興奮している。やっぱり3冠という状況で次のステップにいけると思うとうれしい。この試合を全力でやることを考えている」と鋭い眼光で口にした。現在、世界ランキングではWBA2位、WBC2位、WBO3位と上位に名を連ねる。「今に集中している。この試合の後から3本のベルト、世界という話もあると思う。チャンスがあったら倒したい」と決意を示した。

一方、20年7月に東洋太平洋同級王座を獲得して以来、約2年ぶりのリングとなる42歳王者堀川は日本王者岩田のパンチ力に警戒しつつ「この2年間で40歳から42歳になり、強くなったと感じたい」と気合を入れ直した。同級で世界王座に近いとされる岩田と3本のベルトを懸けて戦うだけに「ベルトも、岩田選手もすごくモチベーションのある良い試合だと思う。成長した、強い姿を見せたい」とベテランらしく冷静な態度でリングを待ち構えていた。