G1クライマックス公式戦で、入場曲が流れ終わっても選手が登場しない珍事が起きた。

第6試合となったAブロック公式戦の矢野通-ジェフ・コブ戦。コブが先に入場してリング上で対戦相手を待ち構えたが、矢野は入場曲が流れ終わったのにもかかわらず、全く入場する気配なし。この日、自身のツイッターで「出たくない。。」とつぶやくなど戦意喪失の様子を見せていただけに、会場内は「矢野の敵前逃亡か…」という雰囲気に包まれた。

出場選手がそろわない中で試合開始のゴングが鳴る、前代未聞の事態に発展。コブが「場外! 場外!」とカウントを要求し、場外カウントが進む中、ついに矢野は裏側からこそこそと登場した。背後から奇襲をかけた矢野だったが、すぐに形勢は逆転。最後は4分28秒、ツアー・オブ・ジ・アイランド(変形パワースラム)で3カウントを奪われてしまった。

これでコブはリーグ戦3勝2敗となり、この日の敗退を回避。「矢野、俺だって愉快なことが好きだ。でも真剣モードに切り替える」と、最終戦となる14日の長野大会トム・ローラー戦を見据えていた。珍事を引き起こした張本人は、恥の念からかノーコメントだった。