プロボクシング元IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が22日までに右肩の手術と練習再開を報告した。

所属ジム公式サイトなどで明かしたもので、8月中旬に右肩を手術し、リハビリに専念。9月10日頃からロードワークを再開し、同日からジムでの練習をスタートさせた。

尾川は「3カ月間はジムワークできないと言われていましたが、実質2カ月でここまで来ました。はじめは右肩も高くあげることすらできませんでしたが、転ぶことなくやってきて良かったです」と順調に回復している様子だ。

右肩の違和感は数年前から感じていたものの、世界戦などのチャンスが来た時に対応するために手術をせずに痛み止め薬を飲んでいたという。6月に英カーディフで臨んだ初防衛戦でジョー・コルディナ(英国)に敗れた後、現役続行を決めた。尾川は「やると決めたからには思い切ってやろう、と。後悔したくないという思いで、(本田明彦)会長に相談して手術を決めました」と経緯を説明した。

まだ100%の力でパンチを打てていないものの、気持ちは高ぶっているようで「僕にはボクシングしか残っていません。そのボクシングで悔いなくやり切る覚悟です」と気合十分だった。コルディナが拳の負傷で指名試合ができずに王座を剥奪され、空位となったIBF世界スーパーフェザー級王座は同級1位シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)が王座決定戦に臨むため、カード決定を待っている状況にある。