来年2月21日のプロレスリング・ノア東京ドーム大会での現役引退を表明しているNOSAWA論外(45)が27日、都内で行われた記者会見に出席し「プロレスの神様に感謝しないといけない」と27年間のプロレス生活を振り返った。

NOSAWAは今月16日の福岡大会の試合後に、突如として引退を宣言。来春で引退する武藤敬司と同日に、現役生活に幕を下ろすとしていた。「演じなくていいと思うとちょっとほっとしていたり、その半面、切ない感じでもある。『ネタなんでしょ』とものすごい雑音が届いているが、リアルに終わり。ドームで引退できるレスラーは少ない。運がいい。プロレスの神様に感謝しないといけない」と、率直な思いを打ち明けた。

全身のダメージが蓄積し、ドクターストップを受けていたという。武藤の引退大会での引退になったことについては、「(武藤に)相談したら、本気な顔で『ずらせよ。同じ日は嫌だよ』と言われた」と告白。だが、その後の会食の際に「一緒に引退するか」と誘われて決断に至ったという。「ノアで最後を迎えられてよかった。引退ロード、セレモニー、10カウントもいらない。ひっそりとドームで引退して終わりたい」と話した。

12月20日には東京・後楽園ホールで「東京愚連隊」興行を行うことも発表した。

NOSAWAは95年にデビュー。DDTの旗揚げメンバーとして参加し、その後はメキシコやアメリカのマットを渡り歩いた。19年からノアに本格参戦すると、20年にはヒールユニット「ペロス・デル・マール・デ・ハポン」を結成し、高い人気を誇っていた。