WBOでは静岡県勢初のアジア王者が誕生した。3位の村地翼(25=駿河男児)が、7位のウィルベルト・ベロンド(27=フィリピン)と12回戦を行い、3-0で判定勝ち。2010年春創設の同ジムでは初の王者になり、ベルトを獲得した。リング上で「恩返しがテーマだった」と話し、ベルトを前島正晃会長(43)の腰に巻き付け、涙ぐませた。
強みのジャブで得点を稼いだ。26日に取材を受けた際には「判定でもいいから無理せず、勝つことにこだわる」と話していた。相手パンチが深く入らず、3~4回で「判定で勝てる」と確信。動きの鈍ったところを見逃さず、ジャブを放った。ビデオで相手を研究し、ストレートやフックを警戒。「意識して練習した通りだった」と振り返った。9回以降はジャブのラッシュを仕かけ、審判の判定は117-111が2人と118-110。村地は、県内で2007年4月(日本ライトフライ級)以来となる王座獲得を喜んだ。
今回は階級を1段下げて臨んだ。「このまま防衛戦をするか、元のバンタム級に戻すか、これから決める」と前島氏。王座奪取で今後、世界ランクに入る可能性があるという。ジムが掲げる「静岡から世界チャンピオン」の目標に、村地がぐっと近づいた。【倉橋徹也】
◆村地翼(むらち・つばさ)1997年(平9)1月14日、兵庫県伊丹市生まれ。伊丹北中-西宮香風高。小学校ではサッカーをしていたが、中学進学後、「個人競技で強くなりたい」とボクシングを始める。高3で全国総体出場。アマ戦績は16勝(1KO)16敗。18年5月にプロデビュー。武器は右ストレート。167センチ。独身。血液型A。好物はオムライス。

