立ち技格闘技K-1の元3階級制覇王者武尊(31)が6日、地元鳥取・米子でリング復帰を果たした。

今年6月開催の「THE MATCH2022」(東京ドーム)で行われた那須川戦以来、無期限休養を表明していた武尊はこの日、米子市公会堂で行われた格闘技興行「GAINA魂」で5カ月ぶりに実戦復帰。同郷でK-1傘下Krushの元バンタム級王者晃貴(24)とスペシャルエキシビション2分2回で対戦した。

弟分の成長を肌で感じながら、試合中には笑顔を見せるなど楽しんだ。2回ラスト10秒にはノーガードで殴り合うなど、会場を盛り上げた。

試合後、マイクを持った武尊は感慨そうに話した。「那須川天心選手と戦って引退を決めていたんですけど、たくさんの人からメッセージをいただいて、応援してくれている皆さんが僕を求めてくれているから現役続行を決めた。高校の時からお世話になってきた米子ジム。このリングに無事に立てて良かったです」と、目を潤ませながら話した。

今月1日には、K-1と所属先K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTとの契約解除を発表した。今後について問われると、「心の中では引退撤回。あの試合の一週間後には次のことを考えていたので、勝った姿を見せて終わりたいと思う。これからも応援してほしい」と、現役続行を改めて宣言した。