元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(27=志成)が年内ラストマッチを飾った。12連勝中だったWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級9位ソンセン・ポーヤム(23=タイ)とのバンタム級10回戦で拳を交え、3-0の判定勝利を収めた。昨年4月、西田凌佑(六島)に判定負けしてWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座から陥落。今年7月の元WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者フローイラン・サルダール(フィリピン)に判定勝ちして以来、再起2戦目だった。

持ち前の右強打に加え、左ボディー、左フックを次々とヒットさせ、5回には回転力を生かした連打で攻めた。判定はジャッジ2人がフルマークをつけた快勝劇だった。タフなソンセンを仕留めきれなかったものの「タイのハンサムボーイはタフ。頑丈でしたね。とりあえず今日、勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情だった。

再起から2試合連続の判定勝利となった。プロデビューから日本記録となる15連続KO勝利を挙げてきた比嘉は「次にチャンスがなかったら意味がない。倒せるチャンスがあったら倒したいという感じ。良い意味で無理にいかなくなっている」と自然体を貫いた。

来年以降、バンタム級で世界2階級制覇を狙う。比嘉は「1試合1試合勝つ。世界を目指す? そうです。もらったチャンスをものにする。来年(世界戦が)決まれば、チャンスがあればやりたいですね」と強く意識していた。

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