プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が13日のWBO世界同級王者ポール・バトラー(34=英国)との4団体王座統一戦(東京・有明アリーナ)に向け、7日に横浜市の所属ジムで練習を公開した。

6日に来日したバトラーをホテルで出迎えた大橋秀行会長(57)は、その印象を口にした。

同会長は「昨日、バトラー選手に会いましたが、侍のような雰囲気を感じました」と率直なイメージを口にした。スーパーライト級のジョシュ・テイラーに続く英国2人目の4団体統一王者を目指す意欲が伝わってきたとし「バトラー選手も勝てば、一気に3団体取って4団体を取れる。本当に気合が入っていた」と警戒した。

一方で、9月の米ロサンゼルス合宿を皮切りにバトラー戦に向けて調整してきた井上の変化を強調し「米国のスパーリング合宿から戻ってきた時にまた一段強くなっているなというのが素直な印象。6月にドネアと試合してから半年近くになりますが、確実に強くなっていると思います」とキッパリ。4団体王座統一戦に向けて残り1週間を切ったが「今は最高のコンディションになっています。これを維持して試合に向けていきたいと思います」と言葉に力を込めた。