プロボクシングWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(34=英国)陣営のジョー・ギャラガー・トレーナーが、まな弟子に「ロッキーになれ」と指令を出した。7日(日本時間8日)の地元紙リバプール・エコーは「ギャラガー氏はバトラーが井上と向き合った時、自分のロッキー・ストーリーを描くよう呼びかけた」との見出しで同氏のインタビューを掲載した。

同紙の中で、ギャラガー氏はWBO世界バンタム級王座を獲得した経緯について言及。前WBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)の不手際で昨年12月(UAEドバイ)、今年4月(英リバプール)の王座挑戦が中止となりながらも、最終的に暫定王座を獲得。現在は正規王者に昇格したことについて人気ボクシング映画「ロッキー」になぞらえた。

同氏は「ドバイで世界戦が実現せず、1度仕切り直さなければならなかったが、最終的には世界王座獲得に成功したのだ。ロッキーが言うように、最初に成功しなかったら、また立ち上がればいいんだ」とバトラーを鼓舞した。

戦前予想ではバトラーが不利とされているが、ギャラガー氏は「ポールが今、世界王座を手に入れることができたのはフェアプレーをしているから。井上に勝ったならば、それはロッキーの1つの物語になるだろう」と期待を寄せていた。