高岡蒼佑(40)が格闘家としての引退を表明した。

デビュー2戦目となったこの日は、キックボクシング方式のライト級(2分3R)で権藤正一(若極連)に判定勝ち(3-0)。

試合後に「僕はもう出ないです」と明言した。

会場には映画「クローズZERO」で共演した俳優の仲間らが駆けつけていた。

今後については「自分が(格闘技で)メインを張らせてもらって、出たくても出られない選手もいる。役者もそうですし、これからは日の目を見ない人たちを、どんどん押し上げていきたい。お芝居の話もあったりして、そっちの方が(みんなに)響くのかな」などと胸の内を明かした。

22年6月に格闘家デビュー。試合前の2カ月のトレーニングは過酷を極めた。

「練習は辛いこともある。でも継続して何かを続ける。その日、その日をクリアしていくことで整っていく感覚、軸ができる感覚があった。自分の景色が変わっていくのを感じていました」

すがすがしい表情で「子供の存在は大きい。恥ずかしい父親ではいたくないですし、カッコいいパパでありたい」と笑顔だった。

この日が格闘技デビュー戦となり、3RにKOで敗れた遠藤要(39)についても高岡は「雑念やどろどろした部分が、そぎ落とされている気がした。(遠藤の)話していることも変わってきて『どうせ俺なんか』というのがなくなった」と話した。