新日本のIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)と、プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者清宮海斗(26)の、団体の威信をかけた王者対決は、衝撃の乱闘劇でノーコンテストに終わった。

第4試合、稲村愛輝と組んだ清宮は、真壁と組んだオカダとタッグマッチで激突。昨年1月に行われた両団体の対抗戦で、オカダに敗れて号泣した清宮は、試合開始前から目の色が違った。先発を買って出てオカダとの対戦を熱望。だが、オカダは「眼中にない」とでも言わんばかりに、目を合わせようとしなかった。さらに、自身に背を向けて稲村を攻撃する無関心な態度を見ると、清宮がついに爆発した。

タッチせずにリングに飛び出すと、オカダの死角から顔面を蹴り上げて額をかち割った。激怒したオカダと場外乱闘が突発。一心不乱に攻撃を浴びせられたが、清宮も一歩も引かずレフェリーを吹っ飛ばして応戦。新日本ファンからはブーイングの嵐の中、無我夢中に攻撃を続けた。本部席に投げ込まれると、場外でドロップキック、ジャーマンでお返し。お互いに味方が「落ち着け」と止めに入る混沌(こんとん)状態になり、6分35秒、見かねたレフェリーが試合をストップした。無効試合となった。

試合後も、両団体の若手が止めに入る一触即発の状態。清宮が「シングルで決着付けろ。びびってんのか? だったら帰れよ」などと挑発し、再びもみ合いに発展した。オカダはバックステージでも物に当たるなど、普段のクールな姿勢からは想像も付かないほどの大荒れ模様。清宮も「王座とか関係ない。早くシングルやらせろ」と叫んだ。王者同士のシングル対決実現へ、一気に熱を帯びてきた。

【ライブ速報】新日本vsノア対抗戦 内藤-拳王などLIJと金剛がシングル5番勝負で激突