新日本プロレスの鷹木信悟(40)がノアの中嶋勝彦(34)を破った。三度目の正直で、18年越しのリベンジに成功。うれしい初勝利を挙げ、実現濃厚なIWGP世界ヘビー級王座挑戦に向けて加速した。

新日本の人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」とノアの反骨集団「金剛」のシングル5番勝負の副将戦で激突。乾いた打撃音が横浜アリーナに響き渡る激しい打撃戦に発展した。カウンターのハイキックを側頭部に決められてグロッギー状態に陥った鷹木。相手のヴァーティカルスパイク(垂直落下式ブレーンバスター)で万事休すかと思われたが、根性で跳ね返した。

3カウント直前でキックアウト。追撃のハイキックを腕でつかむと、起死回生のメード・イン・ジャパンをさく裂。さらにコーナーに自らの頭を打ち付けて気合を入れ直すと、最後は18分28秒、必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンで元GHCヘビー級王者の息の根を止めた。

同じく04年デビューながら、過去2戦2敗の難敵を撃破。疲労困憊(こんぱい)の様子でバックステージに表れた鷹木だったが、コメントからは充実感がにじんだ。「05年に初めて負けて、すぐにリベンジするといっていたけど18年かかった。プロレスは長くやってみるもんだ。鷹木信悟が生まれ変わるきっかけになった」と、続くIGWP戦線に向け手応えをつかんだ様子だった。

【ライブ速報】新日本vsノア対抗戦 内藤-拳王などLIJと金剛がシングル5番勝負で激突