新日本の人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」を率いる内藤哲也(40)がメインで、ノアの反骨集団「金剛」のボス、拳王を下した。

両ユニットのシングル5番勝負はLIJの3勝2敗で勝ち越し。試合後に解説を務めた武藤敬司から引退試合の相手に指名され、承諾の意を示した。

25分を超える熱闘でも、内藤の顔にはどこか余裕が漂った。前半には拳王にペースを乱される場面もあったが、最後は必殺のデスティーノで仕留めた。LIJのユニット力を証明。「拳王選手、金剛の皆さま、またいつでもこのリングに来てくださいよ。我々LIJがかまってやるぜ。カブロン」と勝ち誇り、声援が解禁となった会場で「デ・ハポン」の大合唱を行った。

試合後にはサプライズが待っていた。花道を引き揚げようとしたところで、同戦の解説を務めていた武藤がリングイン。「内藤! 俺の引退試合の相手お前に決めた。熱い試合をやろうぜ」と、武藤の引退興行である2月21日ノア東京ドーム大会の相手に指名された。

武藤は自身がプロレスラーを目指すきっかけとなった憧れの存在。今月4日のタッグマッチで激突したが、今回はシングル対戦が濃厚だ。「2月21日予定は開けておきますよ」と、不敵な笑みを浮かべた。11年前の東京ドーム大会では完敗を喫している。「あの時とは視野も違う。今の内藤、LIJを存分に味わえばいいんじゃない」と、あくまで武藤の“良い”引退試合にさせるつもりはない。

武藤は、「内藤は確実にしゃべるのがうまくなったけど、あいつのロス・イン……とかは理解できない。技も多くなっている。研究しとかないとやばいな」と話していた。

【詳細】勝者・内藤哲也、武藤敬司の引退試合の相手に決定 新日本vsノア対抗戦