新日本プロレスは1日、飯伏幸太(40)の退団を発表した。

公式ホームページなどで「2023年1月31日をもちまして新日本プロレスを退団しましたことをご報告致します。2021年10月より『右肩関節前方脱臼骨折』及び『関節唇損傷』で長期欠場していた飯伏選手ですが、このたび、契約期間満了により退団という運びとなりました」とした。

飯伏もこの日、自身のツイッターを更新。「いろいろな葛藤はありましたが、新日本プロレス様ありがとうございました。自分は契約は更新せす フリー という立場を選ばせていただきました」と報告し、「これからは自分の行く道を見守っていただけたらと思います! 何が起きるか分からない」とつづった。

飯伏は21年10月のG1クライマックス優勝決定戦で、コーナートップからの大技・フェニックス・スプラッシュを誤爆。右肩関節前方脱臼骨折及び関節唇損傷の重傷と診断され、その後は長期欠場でリハビリ生活を送っていた。

昨年3月には、新日本に無断で他団体の大会に参加し、セコンドにつくなどした。同5月には、この行動を問題視した新日本の担当者からLINEを通じて解雇通告ともとらえられるメッセージを送られたことを自身のツイッターで告発。その後も、会社への不満や批判を投稿していた。同6月には3カ月減俸10%の処分を受けるなどしていた。

◆飯伏幸太(いぶし・こうた)1982年(昭57)5月21日、鹿児島県生まれ。04年7月にDDTでプロレスデビュー。09年に新日本プロレス初参戦し、11年にIWGPジュニアタッグ王座に輝く。13年にはDDTに加え、新日本にも加入。16年には両団体とも退団してフリーとなる。19年4月には新日本に再入団し、内藤からIWGPインターコンチネンタル王座を奪う。20年2月にはIWGPタッグ王者。19、20年のG1クライマックス連覇。21年にはIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座を統一し、初代IWGP世界ヘビー級王者となった。181センチ、93キロ。