元世界2階級制覇王者の「悪童」ルイス・ネリ(28=メキシコ)がWBC世界スーパーバンタム級次期挑戦権をつかんだ。

同級2位として、同級3位アザト・ホバニシャン(34=アルメニア)との挑戦者決定戦に臨み、11回1分51秒、TKO勝ちを収めた。序盤から激しい打ち合いを展開し、5回には左強打でホバニシャンの右ほおを切り裂いた。10回には左フックでダウンを奪取。続く11回に左ストレーからの連打でよろめかせ、レフェリーストップ勝ちとなった。

WBC同級シルバー王者で同級1位のネリだったが、最新ランキングで同級1位に前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が入ったことで2位となった。試合後、ネリは5月開催を目標に対戦交渉しているとされるWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)と井上の名前を挙げ「次はスティーブン・フルトンか井上尚弥と戦いたい。どちらが相手でも世界挑戦する準備はできている」と王座返り咲きに自信を示した。