元NXT・UK女子王者・里村明衣子(43=センダイガールズ)がNXT女子王座獲得に失敗した。同王者ロクサーヌ・ペレス(21)に挑戦したものの、丸め込まれて3カウントを許してしまった。両者の対決は昨年9月以来、2度目のシングル対決。前回は元王者として貫禄の勝利を挙げていた里村が真っ向勝負を仕掛けた。

強烈なデスバレーボムでペレスを投げ飛ばした里村は場外の攻防から得意技スコーピオライジング(閃光=せんこう=式かかと落とし)で大きなダメージを与えた。リングに戻ると、さらにキックを連打。顔面への蹴り、さらにミドルキックでペレスの動きを止めると再びスコーピオライジングを仕掛けようとした。しかしかかと落としをかわされ、バランスを崩すとそのまま丸め込まれてフォール負けを喫した。

敗戦を認めた里村はNXT女子王座ベルトを自らペレスに手渡した。しかし突然、王者ペレスが勝ち名乗り後、すぐに前のめりに倒れこんだ。激闘のダメージで動けなくなったようで、里村はショックを受けた涙目の表情を浮かべた。動けなくなったペレスは複数のレフェリーや警備スタッフに担がれ、解説席にいたペレスの師匠となるブッカーT氏やNXTを仕切る「HBK」ショーン・マイケルズ氏に付き添われながら、ストレッチャーに乗せられ、救急搬送された。ペレス-里村戦は衝撃の幕切れとなった。