アマ10冠のホープ藤田健児(29=帝拳)がプロデビューから無傷の4連勝を飾った。

WBOオリエンタル(日本未公認)フェザー級ユース王者ダニエル・ニコラス(23=フィリピン)との同級8回戦に臨み、2回0分54秒、TKO勝利を収めた。サウスポースタイルから強烈な左を打ち込んで主導権を握ると、冷静にラッシュを続けてレフェリーストップ勝ち。「結果は良かったですが、攻め方が雑でした。有効打を当てて印象が良かっただけ。満足していません」と口元を引き締めた。

昨年10月のロニー・カンボス(フィリピン)戦で4回勝ちして以来、約8カ月ぶりのリングだった。同12月に左ふくらはぎを痛めて試合間隔が空いた分、元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーのもと両肩の力を抜く「脱力」をテーマにプロ仕様スタイルを追求してきた。レフェリーストップによる勝利だったことで、藤田は「倒すという勝ち方にこだわりたい。次はスカッと倒す勝ち方ができれば。この試合も次への通過点でしかない」と先を見据えていた。