プロレスリング・ノアの「方舟の天才」丸藤正道(43)が、デビュー25周年記念試合に臨んだ。少年時代から丸藤のファンだったIWGP UK(US)ヘビー級王者のウィル・オスプレイ(30)と激突した。「重たい逆水平チョップの応酬では、両者の胸が真っ赤に。丸藤の不知火、不知火改、オスプレイのロビンソンスペシャル、オスカッターで完売の客席は多いに沸いた。両者の名前がコールされる中、最後はオスプレイがストームブレイカーからの片エビ固めで勝利した。
23分3秒の激闘を終えて、試合後は固い握手でノーサイド。丸藤はリング上で英語でオスプレイに感謝の意を示した。バックステージに登場すると「現代プロレスの完成形。あいつは自分が完成していないと思っていることが恐ろしい」と対戦相手に賛辞を贈った。
後楽園ホールは超満員。ノアを運営する「Cyber Fight(サイバーファイト)」の副社長でもある丸藤は「チケット1枚、1枚の大切さはこの何年か感じているもはあるし、プロレスには可能性があると思う。その可能性を世間に伝えていくかだと思う。うちもいい選手、良い試合だっていっぱいある。ただ、それが伝わっていないだけ。俺はたまたま彼らより、ちょっとだけ、ちょっとだけ、伝えられているだけで。それを1人、1人が出来ていれば超満員。武道館だって、アリーナだってドームだって夢じゃない。上から言う訳ではないけど、自覚持って行くことがノアに大切なこと」と団体の後輩を叱咤(しった)激励するとともに、ファンのありがたみを口にした。
25年を迎えても、情熱の炎が鎮火することはない。「本当だったら、ジェイク・リーに勝って(GHCヘビー級)ベルトを巻いてN1取って、今日という日を迎えて、あいつ(オスプレイ)に勝っていたら、プロレス人生言うこと無かったよ。でも、それだったら引退していたかもしれない」とまだまだ精進すると誓った。
それでも、取材対応中も息は上がりっぱなし。「生きて帰ってこれて良かった。とんでもない試合」と節目の試合を終えた。

