「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優・赤井英和(64)の長男英五郎(28=帝拳)が東日本ミドル級新人王へ、闘志を燃やした。11月3日、東京・後楽園ホールで開催される東日本新人王決勝(12階級)のカード発表会見が28日、都内で行われた。決勝の相手となるマッチョパパ一基(34=協栄)らとともに会見に臨み「僕は強くなりたい一心でボクシングに取り組んでいる。自分のペースですが、強くなっていると思う。次の試合も強くなった姿をみせたい」と強い決意を示した。

9月15日の同級準決勝では、ドラマ時代劇「水戸黄門」の格さん役などを演じた俳優伊吹吾郎(77)の孫遼平(27=三迫)と拳を交えてダウンを許しながらも逆転の3回TKO勝ち。3度目の新人王挑戦で決勝までコマを進めた。決勝の相手となるマッチョパパとは22年7月に対戦し、2回TKO勝ちを収めている。再戦となるものの「前に試合をした選手とは違うと思って戦いたい。自分よりも強い相手と想定している」と警戒することも忘れなかった。

父英和は80年に全日本スーパーライト級新人王に輝いており、親子2代の全日本新人王まで、あと2勝まで迫った。新人王挑戦は規定上、今回がラストチャンスとなる。赤井は「1戦1戦しかないと思っていて、今回は決勝になった。4回目(の挑戦)はないので、崖っぷちでやっているつもり。後先は考えずにいく」と気合を入れ直していた。