「リベンジするまでベルト持ってろ!」。インターナショナル・プリンセス王者の辰巳リカが、NWA世界女子TV王者マックス・ジ・インペイラーのパワーに屈し、5度目防衛とはならなかった。試合後は顔をしかめながら「生きて帰って来られた」とホッとした表情を見せた。体重が100キロ近くある怪物のパワーをもろに受け、体中が真っ赤になっていた。

大会前の取材では「奇策を考えている」と語っていた辰巳。序盤はセコンドの渡辺未詩らをおとりに使って対抗していたが、あっさりかわされた。「いろいろ考えていたけど、いつの間にか真っ向勝負になっちゃった」。その後はヒップアタックやドラゴンスクリューを連発し、怪物を苦しめた。足4の字固めでギブアップ寸前まで持ち込んだが、最後は軽々と持ち上げられ、リングにたたきつけられた。

インターのベルト「100回防衛」を掲げていたが、今回の防衛ロードは4度で終了。「リベンジしたいけど、今の私ではダメ。出直します」。夢は改名してからあこがれ続ける藤波辰爾との対談すること。レジェンドとの夢実現へ再出発を誓った。