試合が急きょ延期となったボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者力石政法(29=緑)が10日、取材に応じて「無念さ」と「前向き」を語った。
力石は11日に愛知県武道館でWBA同級の中南米地域王者カルロス・フローレス(23=メキシコ)と契約59・8キロの10回戦が予定されていた。しかし、フローレスがパスポート盗難の被害にあい、来日不可能となった。今回、3150FIGHT survival初の名古屋開催だったが、メインカードが消滅し亀田興毅ファウンダー(36)も苦渋の決断で興行の開催を延期した。
本来ならこの日、前日計量に臨むはずだった力石は「落ち込むというか“無”です」とショックを隠さない。現級での体重調整が厳しい中、「しっかり仕上げてきてたんで」。加えて、「久々に地元での試合だったんで、自分の力を見せたかった」と言った。1度は決まっていた9月30日にIBF王者ジョセフ・コーディナ(英国)に敵地で挑む世界初挑戦も、相手の一方的な都合で消滅。その間、厳しい練習を積み重ねてきただけに失望は大きい。
一方で力石自身も“アクシデント”を抱えていた。「手首の靱帯(じんたい)が切れかかっていて、左を打てない状況。練習も痛み止めを打ちながらだったんで。それでも勝つ自信はありましたけど」。サウスポースタイルなのに左を打てない状況を明かした。
今後は未定だが、プロモート契約を結ぶ亀田プロモーション陣営は、WBC総会などで世界挑戦を仕掛けていくという。力石は「体もがたきてるんで、(世界)前哨戦とかはもういいかなと。世界戦が決まってほしい」。今回の不運を前向きに。けがを治し、体を整えて念願の世界を目指す。【実藤健一】

