女子アトム級で、三浦彩佳(33=TRIBE TOKYO M.M.A)が注目の日本人対決を制した。平田樹(24)との同級5分3回に臨み、3-0の判定勝利を挙げた。昨年11月にメン・ボー(中国)を1回一本勝ちして以来のリングで、ONEの舞台で連勝を飾った。総合格闘家で山本美憂の長男アーセン(27)の“新旧彼女対決”としても注目されていたが、「今カノ」の三浦が制した。

三浦は「(平田は)SNSを使うのが上手で、あおるのもうまい。私は因縁もないし。嫌いとかない。SNSで作り上げられていて1選手としかみていない」と振り返った。勝敗が決した後には、平田と抱き合って健闘をたたえ合った。その際、「悔しい」と泣き続けると平田から「辛かったですよね」と労れたという。

三浦は「平田選手は笑って過ごしていて、私は悔しいだけ。やはり日本は平田選手が知名度が高い。その中で一般的に見たらどう考えても面白い。あおられてもおかしくないですが、何かそういう見方でピックアップされることが悔しく、そういう見方されるのは嫌で…。終わってホッとしている」といろいろな意味での涙だったと明かした。

ストロー級から1階級落としても、三浦はパワー十分だった。序盤から組み技で押し、コーナーに押しつぶすように攻め続けた。平田の体力を削るように押し込みながら関節技を狙う展開。膝蹴りで顔面やボディーを打ち続け、フルラウンドで主導権を握り続けた。「(ストロー級から)アトム級に下げる時点で私は挑戦と捉えていた。終わったばかりですが、悔しい気持ちでいっぱいで反省しかない。正直、計量の3日前にクリアしたので体はつくれる。ただ自分の中ではストロー級と思っている」と強調した。

22年1月に1度負けているONE女子同級王者ション・ジンナン(中国)への再挑戦を目指している。ONE王座を獲得することが三浦の最大の目標。「私はストロー級でジンナンに勝ちたい。ずっと言っていることなので、それをやりたい。(自分の強さが)もっとこんなものではないところを見てもらいたい。今日の試合ではまだまだですね」と、気持ちを引き締めていた。

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