日本ボクシングコミッション(JBC)から国内の無期限活動停止処分を受けている元世界2階級制覇王者で現WBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(29=メキシコ)が処分を解除された。26日、統括機関となる日本ボクシングコミッション(JBC)から発表された。2月上旬に、ネリ陣営と昨年11月に次期挑戦者に指名したWBCから届いた日本での資格再申請に関する文書を受け、JBCは資格審査委員会での審査手続きを開始していた。正式にネリの国内出場資格が回復したことで、3月中に発表される予定の5月6日東京ドームでの4団体統一同級王者井上尚弥(30=大橋)-ネリ戦の開催に向けた障害がなくなった。

WBCはネリを井上の指名挑戦者として認定するにあたり、JBCとともに再発の防止を図る。事前計量(30日前、15日前、7日前)の厳格運用、<2>VADA(ボランティア・アンチドーピング機構)による抜き打ち検査も含めた徹底したドラッグテストの実施が主な骨子となる。

ネリは18年3月にWBC世界バンタム級王者として山中慎介の挑戦を受ける際、計量で大幅な体重超過により王座を剥奪された。試合は2回TKO勝ちし、王座は空位となった。17年8月の初対決では山中から王座を奪った後、薬物検査で陽性反応を示したことも判明しており、JBCから当時としては限りなく「永久追放」に近い無期限の国内活動停止処分を受けていた。

ただしJBCの規定改定により、処分開始日から無期限は3年、取り消しは5年が経過すれば再申請が可能となった。ネリは無期限のために3年間で申請できる。JBCの安河内剛本部事務局長は「永遠に活動停止ということはない。申請があれば資格審査委員会で検討します。ネリ選手は米国などで試合しており、ずっと日本で試合ができないというのは常識的ではない」と説明していた。