12日に新木場1stRINGで開催された全日本プロレス新木場大会の第1試合前に、10日に急逝した吉江豊さんの追悼セレモニーがおこなわれた。

諏訪魔が遺影を持ってリングに上がり、他の全選手がリングを囲むように整列。リングアナが吉江さんのこれまでの足跡を紹介した。

「吉江豊。1974年1月5日、群馬県前橋市生まれ。1994年12月に新日本プロレス徳島市立体育館大会でデビュー。2003年6月には棚橋弘至とのタッグで、IWGPタッグ王座を獲得するなど活躍されました。

2006年1月に新日本プロレスを退団すると、フリーとして全日本プロレスゼロワンMAXなどに参戦。2006年からは、無我ワールドプロレスリング、ドラディションに在籍した後、2009年からは再びフリーに転向しました。

2015年には博多スターレーンで、秋山準&大森隆男組の持つ世界タッグ王座に挑戦し、曙とのタッグで第69代世界タッグ王座を獲得いたしました。全日本プロレス参戦時は、明るいキャラクターと、身長180センチ・体重160キロの巨体を生かした明るく、楽しく、激しいファイトで存在感を発揮し、ファンのみならず、レスラー、そしてスタッフからも支持される存在でした。

今年12月にはデビュー30周年を控える中、3月10日高崎大会へ参戦。いつもと変わらぬファイトと笑顔を見せていましたが、試合終了後、控室に戻ると、容体が急変。高崎市内の病院へ緊急搬送されましたが、そのまま帰らぬ人となりました。50歳でした」。

そして吉江さんの栄誉をたたえる追悼の10カウントゴングが鳴らされた。