プロボクシング日本ユース・ミニマム級王座決定8回戦は25日、東京・後楽園ホールで開催される。大橋ジムのホープでプロ3勝(3KO)中のサウスポー佐伯侑馬(21)が所属ジム興行フェニックスバトル114大会のセミファイナルで、ユース同級王座を懸けて宮沢蓮斗(21=松田)と拳を交える。24日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミット(47・6キロ)よりも300グラム少ない47・3キロでクリア。宮沢は100グラム少ない47・5キロでパスした。

プロ4戦目でユース王座戦が巡ってきた佐伯は「4戦目で挑戦できるとは思っていなかった。チャンスをもらったからには取りたい。これから上に行くためには、ここでしっかり取らないといけない」と気合を入れ直した。対戦相手の宮沢は6勝(2KO)2敗1分けと佐伯よりもプロ経験が豊富。好戦的なタイプでもあるため「やはり勢いがある選手で1発のパンチをもらわないように。近い距離でも、遠い距離でも自分が上回れるように。全般的にまとまった選手なので近くの打ち合いも中距離の駆け引きも対応できるように調整してきた」と手応えを示した。

千葉・習志野高時代に総体8強、国体3位などの実績を持ち、アマ戦績は22勝(7RSC)7敗。最軽量級ながら23年1月のプロデビューから3連続KO勝利してきた佐伯は「勝つことが優先ですが、KOはいつもと変わらず狙っていきたい。いけるところあればいきたい。焦らずに、無理やりではなく、流れの中で狙えれば」と静かに燃えていた。【藤中栄二】