潮崎豪率いるチームノアの興行「ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK ex.」が横浜で開催され、ZERO1の世界ヘビー級王座を保持するチームノアの斎藤彰俊が、メインイベントで永尾颯樹(ZERO1)と防衛戦を行った。

序盤は自分の年齢の半分にも満たない25歳の永尾に押され、卍(まんじ)固め、腕ひしぎ逆十字、デスバレーボムとたたみかけられた。しかし斎藤は強烈なエルボーで反撃。チョークスラム4連発の荒技で永尾を痛めつけると、アイアンクロースラムからフェースロックで締め上げた。

最後は15分31秒、エルボーの連打から低空スイクルデス(死者のかまの意味=延髄切り)で3カウントを奪取。初防衛を果たした。

ここでまさかの展開となった。斎藤はリング上でマイクを握ると、セコンドについた潮崎らチームノアの仲間に感謝。しかし続けて「だけど、潮崎豪! お前の立ってる場所はそこじゃねえだろ。俺の目の前じゃねえのか? どうだシオ、俺の目の前に立ってみろ!」と叫び、潮崎をリングに上げた。

斎藤は「俺はお前と背筋がゾクッとくるような試合がしたいんだ。俺とやらねえか?」と王座戦での対決を提案。すると潮崎も「斎藤さん、いや斎藤彰俊! そのベルト、あなたが巻いてるから、あなたが巻いてるベルトだから、俺に挑戦させてください!」と応じた。

斎藤が「シオよ、俺はお前をリスペクトしてる。だがチームのリーダーかもしれないが俺はお前に(ベルトを)渡すつもりはない。やるか?」というと、2人はがっちり握手を交わした。