日本ライト級2位浦川大将(27=帝拳)が強敵との再起戦を飾った。

日本スーパーフェザー級4位神足茂利(27=M・T)とのライト級8回戦に臨み、6回1分52秒、TKO勝利を挙げた。1回に左ジャブでダウンを奪い、5回には右フックで2度目のダウンを追加。続く6回にはワンツーから連打を浴びせ、レフェリーストップ勝ちを収めた。

昨年11月、日本同級挑戦者決定戦で三代大訓(横浜光)に判定負けを喫して以来、約5カ月ぶりの再起戦だった。浦川は「負けてからの約半年は長かった。良いイメージを持てずに2~3カ月間は考えていたのでメンタル的に長く感じました。勝てる姿をみせたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

再起戦に向け、小山和博トレーナーとのタッグで自身のスタイルを模索したとし「自分のボクシングを壊さず、(小山)トレーナーとともにプラスしていくイメージでいきました」と振り返る。神足戦もガードを堅くしながら前に出て「ジャブを打ちながら右が狙えるタイミングがあった」と確実に右で狙いにいけた手応えも示した。

今年4月、三代が日本ライト級王者となった。現在、日本同級2位にランクされる浦川は「前回(の三代戦)は戦ったというよりも将棋やボードゲームにような、今まで知らなかったボクシングで負けた。このままでは、また同じ内容で負ける。まだまだ『壁』はでかいので、精進していきたい。試合が組まれたら、誰が相手でもやりたい」と強調。21年全日本同級新人王の浦川が王座挑戦へ、先を見据えた。