マリーゴールドに新加入した田中きずな(19)が初戦で引き分けた。

19歳で同世代となるビクトリア弓月と組み、天麗皇希、後藤智香組とタッグマッチに臨み、10分間ドローとなった。勢いよく先発で出ると、天麗と対峙(たいじ)し真っ向勝負。ビクトリア弓月との合体による低空ドロップキックも成功させた。

「ツインタワー」と呼ばれる身長170センチを超えの天麗、後藤組のパワー殺法に苦しめられながらも、再び天麗に対してコーナートップからの強烈なミサイルキックをたたき込み、回し蹴りも連発。果敢に攻めたものの、フルタイムドローとなった。

田中はプロレスラーの田中稔が父、元プロレスラーの府川唯未が母となる。昨年4月にWAVEでデビューしたものの、今年4月から体調不良で長期欠場。今月1日に同団体の退団が発表されていたが、この両国大会前日会見で、田中の入団が発表。翌日の同興行の第1試合に出場していた。 試合後、田中は「3カ月ぶりの復帰戦で大好きなプロレスができなくなって、3カ月間できない期間があって、毎日毎日、プロレスがやりたくて。やっとの思いでリングに上がることができた。今日、ここに来たからには本気で頂点を狙いたい」と決意を示した。

久しぶりに試合リングに立ち、両国国技館という大きな会場で試合を終えた田中は「今日はドローで結果が出なくて悔しい気持ちですが、今日本当にプロレスが大好きなんだなとリングにいられる時が幸せと思いました」と涙声で明かした。マリーゴールドが醸し出す雰囲気についても「別の世界に来たような、自由で。ここで羽ばたいていきたい。(マリーゴールド取締役ロッシー)小川さんが私のことを救ってくれた。私がいつか恩返ししたいと言ったら『これから頑張ってくれたら十分だ』と言ってくださった。私がマリーゴールドを女子プロレス界の頂点にすることが私からの恩返しになると思っている。精いっぱい頑張っていく」と口にした。

体調不良による離脱中には父の田中稔が筋トレに付き合ってくれたという。田中は「この(離脱)期間は家にいたのですが、お父さんが毎日、私がプロレスやりたいと言っていたのを見守ってくれた。試合が決まってからは『ケガだけはするな、思い切りやれ』と言ってくれていました」と感謝していた。

タッグを組んだビクトリア弓月も「(田中恒成の)復帰戦のパートナーができてうれしかった。この同世代タッグどうでしたか? 今後タッグを組んでマリーゴールドの頂点に立っていきたい」と歓迎していた。【藤中栄二】