プロボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者TJ・ドヘニー(37=アイルランド)が約5年5カ月ぶりの王座奪回に向け、静かな闘志を燃やした。

9月3日に東京・有明アリーナでWBO世界同級2位として4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)に挑戦する。31日、横浜市内のホテルで両者そろって記者会見に出席。ドヘニーは「コンディションはパーフェクトだ。これ以上ない状態。この場所にいられることを幸せに思う」と平常心を貫いた。

オーストラリア在住で家族と離れて約2カ月半、米ボストンで最終調整。9年来の付き合いという信頼するヘクター・バミューダス・トレーナーのもと、井上対策を練ってきた。試合当日にリミット(55・3キロ)から10キロ以上体重を戻せる肉体の持ち主。37歳とはいえ、日本のリングで3戦連続KO勝利中でもあり、敵地でも慣れている。「ボクシングを生業として、現在、4団体のベルトを持っている井上選手にリスペクトを持つ気持ちに変わりはない。リングの上だけは、それを置き、また試合後、リスペクトできる間柄になれればいい」と紳士的な態度を示した。

18年8月に岩佐亮佑を下してIBF世界同級王座を獲得。19年4月に当時のWBA世界同級王者ダニエル・ローマン(米国)との統一戦に敗れて王座から陥落した。今回が約5年5カ月ぶりの王座返り咲きのチャンスとなる。勝てばIBF王座だけでなく、一気に世界ベルト4本を獲得できる好機だけに「歴史をつくるためにきた。高くモチベーションを持っている、自分はあのベルトを取り返すつもりできている。ここまで頑張ることができたのは、チャンピオンになってベルトを取り戻すことなんだ」と言葉に力を込めた。