プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が2日、横浜市内のホテルで前日計量に臨み、リミット(55・3キロ)で1発クリアした。3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(37=アイルランド)との防衛戦を控える。前日計量にはドヘニーとともに出席。200グラム少ない55・1キロでパスしたドヘニーに対し、井上はリミットでクリアした。
約21秒間のフェースオフ(にらみあい)を展開したドヘニーから求められた握手を交わした井上はドヘニーの体つきについて「だいぶ水を抜いていたな、と。だからこそ10キロぐらい戻るリカバリーがあると思う」と予測した。
挑戦者は試合当日、体重を一気に10~12キロ程度増量できる肉体の持ち主。井上戦に当日にどれだけ増量するかは不明だが、フィジカル、体格差がある中でリングになる可能性が残る。通常は5キロ程度の増量となる井上は「自分を相手に10キロ以上戻したらボクシングできないぞ、というところをみせたいと思っている。この階級制あるボクシングというものは体重あるだけでいいというものではないと、今の自分は思っている。そういうところも含めて明日はボクシングをみせていきたい」と自信の表情を浮かべた。
本格的な練習は8月30日に打ち上げたものの、計量前日の9月1日も所属ジムに足を運んで体重とコンディションをチェックしてきた。井上は「技術的なものはすぐに変わるわけではない。少しずつ積み重ねた減量方法、体の作り方がいずれフィジカル強化として表れる。今回の試合に限らず、1つ1つ試合を重ねていく上で少しずつ蓄積され、形になればいいと思う」と手応えを口にした。スーパーバンタム級で4戦目。今回も同級最強を証明する舞台に向け、納得の準備を整えていた様子だった。

