西日本ボクシング協会の会長選に立候補する元世界3階級制覇王者でプロモーター、亀田ジム会長の亀田興毅氏(38)が6日、大阪市内のKWORLD3ジムで「出馬会見」に臨んだ。
今月9日に神戸市内で行われる総会内での選挙に向けて「マニフェスト」を作成。同協会会長の任期は3年だが、1年の短期と3年の長期に分け、それぞれ具体的に実現を目指す項目を3つずつ。合計で6項目の公約を掲げ、歴代最年少となる30代で挑む会長選への意欲を示した。
興毅氏は出馬理由に「プロモーターとしての限界」を掲げた。プロモーターとして興行に携わってきたが「やれることに限界を感じた。協会の側に立った方が自分がやりたいことを推し進められる。よりよい方向に進めていけると思い、立候補を決めました」。
出馬を考えたのが昨年10月末。そこから西日本協会加盟のジムを行脚し、直接にジムの会長から要望などを聞き、また自らがやりたいことを訴えてきた。
「1番は選手の流出ですね。子どものころからジムで教えて育てても、よりよい環境を求めて(首都圏のジムなどへ)出ていってしまう。プロモーターとしては『選手ファースト』でやってきたが、会長になったら『ジムファースト』を掲げたい。ジムをよくすればいい選手が育つ。興行数を増やせば、それだけプロボクサーの舞台が増える。そこに取り組みたい」
興毅氏はこれまでの協会の財源には手をつけず、新たな財源を作り出す構想も明かした。具体的にはスポンサー獲得、すべての興行に動画サイトなどの“メディア”をつけることで得られる放映権料などをあげ、試算も終えている。興行数を増やすために協会からの「支援金」も構想にある。
各ジムを回る中で「若すぎる」「何ができるんだ」という声も多く聞いた。しかし、興毅氏の構想と熱弁に最後は心を動かした手ごたえはしっかりとある。
「大きなテーマは(協会加盟の)みなさんを『笑顔』にする。(各ジムを)回っていく中で何かしらの不満だったり、課題を聞いた。それを解決すれば、よりよい組織になる。みなさんボクシングが好きで(ジムを)始めた。協会を活性化させて、よりよい業界にしていきたい」
21年3月に大阪へ拠点を戻してから、プロモーターとしてさまざまな改革を打ち出し、実行してきた。「浪速の闘拳」が新たなステージに殴り込む。【実藤健一】

