プロボクシングWBA世界バンタム級3位の比嘉大吾(29=志成)が17日、東京・目黒区の所属ジムで3戦連続の世界挑戦に向けて練習を公開した。30日、横浜BUNTAIで同級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)に挑戦する。昨年9月のWBO世界同級王者・武居由樹戦(判定負け)、今年2月のWBA世界同級王者・堤聖也戦(引き分け)に続く、3戦連続世界挑戦となり「大変、光栄に思っている。今回は絶対に勝ちますので、一緒に喜びましょう」と意気込みを示した。
この日の公開練習では、同門でWBA世界ライトフライ級5位の吉良大弥(22=志成)との1ラウンドのスパーリング、コンビを組んで11年目を迎えた野木丈司トレーナー(65)とのミット打ちなどを披露した。比嘉は「相手は結構、パンチをふってくる。もらわないようにしたい。できるだけダウンを避けて効かされないように。ガードですね」と警戒するポイントを挙げた。
約2週間前には野木トレーナーの指示で、2週間前には6ラウンドを3セット、計18ラウンドのロングスパーリングを敢行。1セット終了後に10分間のインターバルを入れながら「完走」したという。比嘉は「最初は18ラウンドと聞いてウソかなと思った。とりあえず何も考えずに早く終わらないかなと思ってやったら終わってくれた。体はできた、頑張ったのではないか」とハードトレを振り返りながら苦笑した。
これまでは14ラウンドが最高回数だったが、野木トレーナーは「質の高いトレーニングを想定、追求した。少しの休憩でよりスピードのある動きができる。集中力があった。すごく良いトレーニングになった」と手応えを示した。21日にスパーリングも打ち上げる予定で、既に120~130ラウンドのスパーリング数になっている。
アマチュア時代、16年リオデジャネイロ・オリンピック代表にもなった正規王者バルガスは24年12月に暫定王座決定戦で勝利し、堤が左目の手術で休養王者になったことで正規王者に昇格した。比嘉が勝てば統一戦で堤と3度目の対決が濃厚。さらにWBC世界フライ級王座に続く世界2階級制覇、18年4月に計量失格で同級王座を剥奪されて以来、約7年3カ月ぶりの世界王座獲得となる。高山勝成の持つ5年11カ月を上回る国内最長ブランクでの返り咲きとなる。
減量も残り4キロ程度という比嘉は「前の世界王者の時のことは記憶から消しています。1回リセットしていて。7年3カ月ぶりか。取れたらすごいじゃないですか。3連続ですが、いつも自信はある。あとは結果だけ。4度目は間違いなくないと思っているので取らないといけないと思っています」と気合を入れ直していた。【藤中栄二】

