ボクシング元WBC世界フライ級王者の現WBA世界バンタム級3位比嘉大吾(29=志成)が「背水の陣」で3戦連続の世界挑戦に臨む。30日に横浜BUNTAIで同級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)に挑戦する。17日、東京・目黒区の所属ジムで練習を公開し、同級での4度目挑戦を「ない」と断言。自己最長スパーリングなどのハードトレを敢行し、王座陥落した18年4月以来、7年3カ月という国内最長ブランクでの世界王座返り咲き&2階級制覇を狙う。

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日本人初の3戦連続の世界挑戦となる比嘉は不退転の決意を示した。WBA世界ライトフライ級5位吉良大弥(22=志成)とのスパーリング、コンビを組んで11年目を迎えた野木丈司トレーナー(65)とのミット打ちなどを披露し「4度目は間違いなくない。取らないといけない」と言葉に力を込めた。

昨年9月のWBO世界同級王者武居由樹(大橋)戦は僅差判定負け、今年2月のWBA世界同級王者堤聖也(角海老宝石)戦では引き分けた。あと1歩届かなかっただけに、世界でも異例となる3戦連続の挑戦に「大変、光栄に思う。今回は絶対に勝つ」と静かに燃えた。アマ時代、16年リオデジャネイロ五輪代表だったバルガスは24年12月に暫定王座決定戦で勝利。堤が左目手術で休養王者になったことで正規王者に昇格した。比嘉は「相手は結構、パンチを振ってくる。もらわず、ダウンを避けて効かされないように。ガードです」と警戒した。

約2週間前、野木トレーナーの指示で、自己最長18回のスパーリングを敢行した。6回×3セットで10分間のインターバルを入れた異例の実戦トレ。比嘉は「18回と聞いてウソかなと思った。体はできた、頑張ったのではないか」と苦笑したが、野木トレーナーは「これまで14回が最長。質の高い練習を追求した。少しの休憩でよりスピードのある動きができる。集中力があった。すごく良い練習なった」と手応えを示した。

勝てば7年3カ月ぶりの王座返り咲きだ。高山勝成の持つ5年11カ月を上回る国内最長ブランク、そしてWBC世界フライ級王座に続く2階級制覇となる。比嘉は「前に世界王者だったことは1回リセットして記憶から消した。7年3カ月ぶりか。取れたらすごいじゃないかと。3連続だけどいつも自信はある」と揺るぎない決意を示した。【藤中栄二】

日本人初3戦連続世界挑戦の比嘉大吾「4度目は間違いなくない」背水の陣で30日バルガス戦