立ち技打撃格闘技K-1の須藤元気プロデューサー(47)が20日にXを更新し「K-1MAX70kgトーナメントで優勝したジョナス・サルシチャの方がスーパーボンより強いと感じました。みなさんどう思いますか?」と記した。
サルシチャとは15日の「K-1 WORLD MAX」で行われた-70キロ世界最強決定トーナメントで、1日3試合の激闘を制して優勝したブラジルの選手。一方、スーパーボンは翌16日の「ONE173」で元K-1王者の野杁正明とONEフェザー級(-155ポンド=約70.3キロ)キックボクシング世界王座統一戦を戦い、判定で勝利したタイ人の正規王者だ。
須藤Pのツイートは10万以上のインプレッションを集め、ファンからもさまざまな意見が寄せられた。当の須藤P本人はどのような思いであのツイートを記したのか。21日に話を聞いた。
須藤Pはまず「スーパーボン選手を生で見てないから分からない部分はあるんですけど」と前置きしてから「ただ、やっぱりサルシチャは強いですよね。優勝候補のオウヤン・フェンを、完封までは行ってないですけど、一方的にポイントを全部取っていたので。昔のセーム・シュルトじゃないですけど、70キロ級で191センチって、どうやっても(攻撃が)届かないというか。リーチも長いし、それプラス倒せる力があるので。なかなか崩せないと思います」とサルシチャの強さをたたえた。
そして「サルシチャだけでなく、ケガをしてしまったけどアカピャン、そしてフェルドンクが実際にスーパーボンとやっても、どっちが勝つか分からないレベルだと思う。そういった意味で、K-1プロデューサーとして、ONEよりレベルは高いよっていうのを言いたいですね。やはり、本家本元はこっちですので」と笑顔を見せながらK-1のレベルの高さを強調した。
そんな中、OB魔裟斗氏のYouTubeでは「選手のダメージを考えると1DAYトーナメントはしんどい。見直していくべきなのでは」という提言も出た。これについては「やる側としたら本当に大変ですし、勘弁してくれっていう気持ちは分かります。ただ、対戦相手が棄権したり、リザーバーが来たりとか結構、運もあるんですよね。ワンマッチじゃない、ドラマが生まれる面白さがあるので。そういった意味では僕自身は、選手の体調とかをちゃんと見ながらこの世界一過酷な1DAYトーナメントっていうのはやっていきたいなと思ってます」と、継続する意向を示した。
ただ須藤Pは老舗K-1の看板を大事にしながらも、変えなければならない部分もたくさんあると感じている。その1つが大会の演出だ。「演出がK-1ってすごいまだ平成な感じですもんね。なんかONEの日本大会とか格好良くないですか? UFCとかも。照明しかり、なんか海外に来た気分になりますよね。選手が立ってるだけで絵になるというか。K-1ってなんかクールじゃないっていうか、多分、平成から大きな変化がないんですよね。選手は格好良いところに立ちたいですから。K-1ガールズの使い方なども含めて、ずっと昭和のままの、あれでいいのかっていうのがあります」と話した。
そしてアイデアマンの須藤Pだからこそ、競技面でも“もっと”を期待したくなる。K-1は来年も-90キロと-70キロでトーナメントを開催する予定だという。70キロトーナメントでは今回サルシチャという新たなスターが誕生した。ここに日本人選手が絡んでくれば、トーナメントがより盛り上がるのは間違いない。
他団体との交流にも前向きな須藤Pは「(シュートボクシングの)海人選手、70キロトーナメントに出てくれないですかね? シュートボクシングとの契約がどうなってるかですけど、海人選手が今回の70キロトーナメントに出たメンバーとワンマッチで戦ってるのも見てみたいですよね」と現在70キロ国内最強と言われるSBスーパーウエルター級(-70キロ)世界王者の海人にも言及。55キロの頂上決戦、金子晃大VS志朗(RISE世界王者)の実現についても、決して後ろ向きな言葉は言わなかった。
須藤PはK-1という組織について「みんな良い人がすごく多いんですよ。だから選手たちをどういうふうに見ていくかとか、ちょっと選手に入り込みすぎな感じがします。あまり僕の時代ってそういうのがなかったんですけど」と分析した上で「でも僕はやはりファンやお客さんの方を見なきゃいけないんですよね。もちろん選手ありきなんですけど、ファンの人が増えることによって結果的に選手が潤うし、輝けるし、喜んでもらえるっていうのがあるので。どうやったらお客さんに喜んでもらえるかをとにかく考えたい」。これからもファンが喜ぶマッチメーク、快適に観戦できるイベント作りに力を入れていくことを誓っていた。

