無敗の格闘家でプロボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心(27=帝拳)が“金髪”で戦闘モード”に突入した。23日、都内での計量に髪を金色に染めて登場。同級王座決定戦(24日、トヨタアリーナ東京)で対戦する同級2位の井上拓真(29=大橋)に口答で“万全の仕上がり”を直接アピールした。勝者にWBCが特別に用意した“サムライベルト”も目に焼き付け「僕のためのベルト」と闘志をかき立てた。井上は4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(32)から調整への太鼓判と熱いエールを受けて、天心撃破を誓った。
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那須川は計量後のフェースオフで初めて井上と視線を合わせた。約30秒間のにらみ合いを終えると「『しっかり仕上げてきたんで』と伝えました」と明かした。“先制パンチ”の返答は「オス」。井上の筋肉美への質問には「別にボディービルをやるわけじゃないし」と鼻で笑った。
約1年ぶりに金髪に染めて“戦闘モード”にスイッチを入れた。「ここからは悟空(アニメ『ドラゴンボール』)のサイヤ人、『ナルト』なら仙人モード。(ドラゴンボールの)スーパーゴーストカミカゼアタックを食らわす」。金色に決めたのは「優勝の色、王冠、チャンピオンの色」が理由。試合で着用するグローブも金色を選んだ。
思わぬ“ご褒美”にも発奮した。計量前にWBCのスライマン会長が特製ベルトを披露した。日本人同士の世界戦のためにWBCが初めて製作したもので、中央に「SAMURAI」と刻まれ、甲冑(かっちゅう)の武士がかたどられている。勝者には通常のベルトとともに2本が渡される。 「かっこいいですね。日本といえば侍。僕も武士道魂というか武士の心が本当に好きなので、僕のためにあるベルトだと思う」と目を光らせた。
デビュー8戦目で迎える初の世界戦にも「緊張はない」と笑顔で言い切った。「いつもと変わらずそのままやるだけです。ジャスト・ドゥ・イット(さあやるぞ)」。那須川は運命の日が待ち切れないようだった。【首藤正徳】

