プロボクシング元東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級統一王者の佐々木尽(24=八王子中屋)が、“ザ・ムービー”のニックネームでサバイバルマッチに臨む。5月2日の東京ドーム興行で東洋太平洋同級王者の田中空(24=大橋)が決まっている。30日、横浜市内で会見に臨んだ佐々木は「空は大空。その大空に雷を落として打ち抜く。早いラウンドでのKO決着になる」と独特の表現でKO勝利を宣言した。

昨年6月にWBO世界同級王者のブライアン・ノーマン(米国)に初挑戦して5回KO負けを喫した。日本人世界王者が誕生していない同級の世界の壁は高かったが、世界再挑戦を目指して再起。今年2月にマーロン・パニアモーガン(31=フィリピン)との同級8回戦で2回TKO勝利を収めて完全復活を印象づけた。

同年代の王者とは田中が大学生時代からスパーリングで拳を交えてきた。「ものすごく強く感じた。2人とも世界チャンピオンになる実力があると思う」と田中を高くする一方で「危機感はあまりない。楽しみで仕方ない。自信があるので、どう勝つかしか考えていない」。この一戦に備えて米国で猛者相手にスパーリングを積んで手応えもつかんできた。

再起してからSNSで自分の異名を募集したら1000件以上の応募があった。選んだのは“ザ・ムービー”。「負けても勝っても見せる試合をする。意味が深くて、渋い。ボクシングを超えたかっこよさがある」とご満悦だった。

この一戦は4団体統一スーパーバンタム級タイトル戦の井上尚弥(大橋)-中谷潤人(M・T)戦、WBC世界バンタム級タイトル戦の井上拓真-井岡一翔(志成)戦の前座試合として行われる。