プロレスリング・ノアは26日、都内で記者会見を開催し、11月9日の後楽園大会で行われる「GHCヘビー級王座戦:内藤哲也(王者)VS拳王(挑戦者)」の調印式も実施した。
前日の25日の両国国技館大会でOZAWAを下して初防衛に成功した内藤と、約3年9カ月ぶりの一騎打ちに挑む拳王は、会見冒頭から激しい火花を散らした。
拳王は「平日の後楽園、そして2週間後に決まったタイトルマッチでタイトルは移動されない、そういう意見をすべて俺が覆してやるよ。ここで『プロレスリング・ノアはおもしれえな』と思わせるようなサプライズを俺が起こしてやる」と王座奪取を宣言。さらに前日のOZAWA戦を見るうちに「なぜだかOZAWAのことが心配になった。プロレスリング・ノア所属のOZAWAのことが心配になった」と明かし、「俺は昨日つくづく思った。ノアのこと、好きなんだなって」と団体への愛着を吐露した。
対する内藤は、拳王の反応を「プロレスリング・ノアからしたら(自分は)外敵になってしまうわけで、そういう意味で言うと、この役割をきっちり果たしてるのかなと思いますよ」と受け流し、過去の対戦についても「残念ながら拳王選手のことはあんまり覚えてない。だって俺が勝ったわけですからね」とニヤリ。「11月9日、後楽園ホール大会では難なく防衛して、そして悔しい思いをしながら、運転しながら『拳王チャンネル』でも生配信しながら帰ってもらいたいなと思ってます」と余裕たっぷりに挑発した。
質疑応答では、前日の試合で内藤が放った「バレンティア」と「雪崩式リバースフランケンシュタイナー」をめぐる「危険技論争」に焦点が当たった。技の危険性を問われた内藤は、「いや、じゃあ何、ケガしないようにプロレスやればいいんですか? じゃあ触っただけで倒れてワンツースリー取られればいいんですかって話ですからね」と反論。「残念ながら相手の心配はしてないですね。だって一番大事なのは自分が勝つことですから」「『負けてもいいや、痛い思いしたくないや』と思うなら、そもそもリングに上がるなよって話なんで」と勝利への執念をむき出しにした。
これに対し拳王は「内藤哲也は平然を装ったけど、やはり気にしてるんだなって俺は思った。なぜなら、右足元、やはりいつもの返答とは違って足がガタガタしていたよね。そこらへんは見逃さなかった」と机の下の足元の震えを指摘。「だが、11月9日のタイトルマッチは、俺は何でも受けてやるから、安心して俺に技をかけてこい」と真っ向から受け止める覚悟を示した。
さらに会見終盤、かつてGHC王座を戴冠(たいかん)して入団した武藤敬司や藤田和之のように「ノアへ入団して中から改革する気持ちはあるか」と問われた内藤は、「1人でも多くの方に今のプロレスリング・ノアを見てほしいなっていう思いはすごくあるので、だから俺の言葉にうそはないですよ、すべて本音ですね」と強調しつつも、「過去にそうやって入団した人たちがいるのであれば、逆に俺は入団はしたくないっすね。入団せずにこのプロレスリング・ノアを大きくしていくと。他にやった選手がいないのであれば、余計やってみたくなってしまいますね」と入団は明確に否定した。
「ノア愛」を背負う拳王と、外敵王者のまま団体を牽引(けんいん)しようとする内藤哲也。互いの矜持(きょうじ)が激突する11・9後楽園決戦は、ノアのこれからを占う大一番となる。

