稀勢の里「消極的Ｖ７」か／加藤記者

コメント力高い阿炎

１位	稀勢の里	６位	栃ノ心
２位	遠藤	７位	白鵬
３位	高安	８位	鶴竜
４位	勢	９位	豪栄道
５位	阿炎	10位	千代丸

　う～ん…と考えた挙げ句、やはりというか、しょうがないというか、１位は稀勢の里にする。Ｖ７への積極的理由は正直ない。場所連続休場中なので、そろそろ落ちて仕方ないと思うの。しかし、本当ならもっとぐいぐい来て欲しい若手がそれほどでもない。つまり対抗馬がいない〝消極的Ｖ７〟だ。

　２位は期待を込めて、遠藤にしたい。もともと屈指の人気力士で、先場所は新三役になり、前半で豪栄道、逸ノ城の上位を破った。途中３日の休場はあったが、終盤戦で復帰。来場所への期待も高まると見る。

　３位は突き抜けきれないとはいえ、高安。４位は安定した人気の勢。

　個人的に注目している力士を５、６位にした。５位は阿炎。長い手足を生かした独特の突き相撲は見ていて躍動感がある。さらに魅力はコメント力。歯に衣着せぬというか、思ったこと、感じたことをそのまま自分の言葉でしゃべる点で、多くのファンの共感を呼ぶのではないか。６位は新大関の栃ノ心。右四つでまわしを引けば、白鵬も、幕内最重量の逸ノ城も持っていく力相撲が定着した。次回にはトップ３入りも狙えると思う。【加藤裕一】