力士の体重は相撲を取る上で1つの武器になる。今年1年間、幕内を守った30人で最も体重が増加した「いっぱい肥えたで賞」に輝いたのは、魁聖(28=友綱)だ。


◆体重増加ベスト5


力士名増加量(体重)
魁聖+13キロ(181キロ→194キロ)
逸ノ城+9キロ(199キロ→208キロ)
佐田の富士+8キロ(200キロ→208キロ)
高安+7キロ(163キロ→170キロ)
 栃ノ心+7キロ(162キロ→169キロ)

 1月の初場所と11月の九州場所での体重を単純に比較してみると、魁聖の増加量は、1人だけ2ケタに乗せる13キロ。体重といえば逸ノ城(22=湊)が度々話題に上がっていたが、増加量は9キロ。2位に抑え、魁聖はひそかに育んでいた。

巡業でちゃんこを美味しそうに食べる魁聖
巡業でちゃんこを美味しそうに食べる魁聖

 増量の要因を、魁聖は次のように語る。

 「巡業中は全然部屋から外に出ないんですよ。秋巡業からは寒いし、ずっと寝ていました。四股とかも踏みたいんですけど、腰が痛くて何もできないんです。今はもっとヤバイ。200キロあるかもしれないです…」

 酒は飲まないため、仕事がなければ外出する機会も少ない。またゲーム好きで知られており、休日は一日中部屋にこもって画面に向き合うこともしばしば。福岡ではグルメに舌鼓を打ち、腰痛も災いして、体に蓄えてしまった。

 1年間を振り返っても、出てくる言葉は「脂肪ですね」と、自虐節は止まらない。来年の目標には「痩せる! 『筋肉』とかになるといいですね」と笑った。

 ただし、増量が必ずしも武器にはならなかったようで、今年の勝ち越しは2場所だけ。上位の壁にはね返されている。来年は脂肪を減らして、白星を増やしたいところだ。【桑原亮】