序ノ口の優勝争いは、伊勢ケ浜部屋の小笠原(20)と庵原(20)による同部屋優勝決定戦に持ち込まれた。6戦全勝の2人はこの日、ともに本割で勝って7戦全勝とし、千秋楽で優勝を懸けて決定戦を行う。

 ともに近大を2年で中退し、9月の秋場所で初土俵を踏んだ。場所前に「2人で優勝決定戦をしよう」と約束し合い、前夜も「明日、勝ったら優勝決定戦だな」と健闘を誓い合い、有言実行の優勝決定戦へ。小笠原が「稽古場では、ずっと苦手にしていたけど、最近は五分五分。負けて元々だから思い切って行ける」と話せば、庵原も「やりやすさも、やりにくさもイーブン。大学からの知り合いだから、負けないように」と闘志を燃やしていた。