土俵上が一瞬、混乱した。回り込んだ大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が突き落としたが、軍配は西方松鳳山(32=二所ノ関)。

 勘違いに気づいた行司木村玉治郎が慌てて、まわしうちわで東方に訂正するも、既に物言いがついており、行司軍配差し違えとなった。玉治郎は「稀勢の里が勝ったと思ったが(松鳳山の体に押されて)向いたときに手が上がっちゃった」と反省しきり。松鳳山は「なんで自分についたか分からなかった」と言い、稀勢の里は「人間ですからね」と苦笑いだった。