角界に衝撃が走った。大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、10月の秋巡業中に行われた酒席で、東前頭8枚目の貴ノ岩(27=貴乃花)に暴行を加えていたことが14日、分かった。

 

 日馬富士の暴行を受け、07年6月に起きた力士暴行死事件の被害者で、時津風部屋の序ノ口力士時太山(当時17、本名斉藤俊さん)の父正人さん(61)が、新潟市の自宅で「相撲界が変わっていないことに強い怒りを感じる」と語った。「俊の死は何だったのか。日本相撲協会の体質はそのままなのか」。繰り返される相撲界の不祥事に、やり切れない思いが込み上げた様子だった。