日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は27日、東京・両国国技館で親方全員が対象の年寄総会に出席し、元横綱日馬富士関の暴行事件について説明した。被害者の十両貴ノ岩関の師匠、貴乃花親方(元横綱)も出席したが、協会関係者によると、発言しなかった。

 協会広報部によると、八角理事長は「きちんと早急に解決し、信頼回復に努めていく」などと表明し、協力を呼び掛けたという。非公開の総会は約30分で終了。理事長は今年、21年ぶりに90日間全て満員御礼を達成したことに「協会員のおかげ」と感謝を述べた。

 理事ら役員を除いた親方衆で構成する年寄会も開催。関係者によると、来年3月で4年の任期を終える親方経験者の評議員3人の後任について、親方を65歳の定年まで務めたOBから選ぶ案が採用された。評議員会は外部有識者4人を加えた計7人で構成されている。