大相撲初場所(14日初日、両国国技館)の開幕を8日後に控えた6日、横綱稀勢の里(31)が東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で、弟弟子の大関高安(27)と連続40番の三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る)で、たっぷりと汗を流した。

 序盤に7連勝、25番目からは9連勝した稀勢の里の26勝14敗。星の差以上に密度の濃い稽古となった。最近では、番付が近い関取同士の三番稽古で、これほどの量をこなすのは珍しい。ちょうど1時間、土俵を占拠した2人は「やはり量をやるしかない」(稀勢の里)「若い伸び盛りの頃を思い出した。番数が(最近は)減ってきていたから、ここからまた伸びたい(成長したい)」(高安)と充実した表情を浮かべていた。