日本相撲協会は13日、元幕内で東幕下3枚目の北太樹(35=山響部屋)の現役引退と年寄「小野川」襲名を理事会で承認したと発表した。

 1998年春場所に北の湖親方(元横綱=故人)が師匠の北の湖部屋から初土俵。左四つの鋭い寄りを武器に2007年名古屋場所で新十両、08年秋場所で新入幕を果たした。最高位は東前頭2枚目、幕内を38場所務めた。

 北太樹の小野川襲名に伴い、元幕内大道の小野川親方(35=阿武松部屋)が年寄「音羽山」に名跡を変更した。

 元幕内光法の音羽山親方(44=貴乃花部屋)は相撲協会を同日付で退職した。安治川親方時代の10年に、相撲協会理事選挙で当時所属していた宮城野部屋が属する立浪一門の候補者でなく、貴乃花親方(元横綱)に投票する造反を認めた。一時は退職の意向を表明したが撤回し、その後、貴乃花部屋へ移籍した。