横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 ◆横綱の「5日目までに4敗」 1場所15日制が定着した1949年(昭24)5月場所以降、53年3月場所の千代ノ山以来65年ぶり3度目で、過去2例はいずれも途中休場。千代ノ山は2日目から4連敗、6日目から休場した。49年10月場所の前田山も2日目から4連敗、結局5連敗して7日目から休場(同年10月に引退)。なお1場所11日だった31年1月場所で、宮城山が5日目で1勝4敗となったが5勝6敗で“完走”している。