大相撲の大砂嵐関(25)が乗った車が長野県内で別の車に追突した事故で、県警は30日、道交法違反(無免許運転)容疑での立件に向け、東京都内で大砂嵐関の聴取を始めた。同乗していた妻についても聴取、当時の状況を詳しく調べる。捜査関係者が明らかにした。

 大砂嵐関は1月3日、同県山ノ内町で、無免許のまま車を運転した疑いが持たれている。県警は、有効な運転免許証を所持していなかったとみて書類送検する方針。

 大砂嵐関は追突事故後、日本相撲協会に「妻が運転していた。事故が起き、妊娠中の妻をかばおうと運転席に移った」などと説明。県警に対しても当初は運転を否定していたが、その後「自分が運転していた」などと容疑を認めたとみられる。防犯カメラなどの映像でも、本人の運転と確認できたという。

 事故判明後の21日、取材に応じた大砂嵐関の代理人弁護士は、車を運転していたのはエジプト人の妻で、旅行で長野県を訪れたと説明した。日本相撲協会は22日、大相撲初場所での大砂嵐関の休場を発表し、処分に関しては初場所終了後に検討する方針を示した。